【ミッドサマー】(2019)二度と帰れない秘密の楽園へようこそ【ネタバレありレビュー】


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アリ・アスター監督が仕掛ける新感覚のフェスティバル・スリラー

雨肉
雨肉

今回はミッドサマーを観たぞ!

映像がコワいし、謎が多くてまだもやもやしてるんだよねぇ・・・


麻里
麻里

確かに一回観ただけじゃわからなかったかもしれないわね。

だけど面白かったから私は3回観に行ったわ。

何かわからないことがあったなら私なりに解説するわよ!

麻里クンは頼もしいな~。

じゃあ早速教えてくれー!フェスティバル・スリラーって何ぞやー!?

オーケー!

とりあえず、ミッドサマーのあらすじはこんなところね!

家族を不慮の事故で失ったダニー(フローレンス・ピュー)は、大学で民俗学を研究する恋人や友人と5人でスウェーデンの奥地で開かれる“90年に一度の祝祭”を訪れる。美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。

filmarks.com
出典: https://www.cinemacafe.net

フェスティバル・スリラーって初めて聞くジャンルよね。これはその名の通り”恐怖のお祭り”よ。監督のアリ・アスターが名付け親でつまりはミッドサマーの副題みたいなものね。

本作のことを直接的に表してるんだね。

このホルガ村で行われてる90年に一度の祝祭自体がフェスティバル・スリラーなのか。

そうよ。原題の “Midsommar” (ミッドソンマル)は”夏至祭” という意味なんだけど、普通の夏至祭とは違って人間を供物として神に捧げるのがこのホルガ村のアンチキショーよ!

アンチキショーって・・・君口悪いな・・・

人間を捧げものにするって昔の日本でいう竜神様みたいなのを祀っているのかなー?

ホルガ村はいろんな宗教を混ぜこぜにして崇拝してるみたいなの。

スウェーデンが舞台だから北欧神話のテーマがありながらも自然崇拝が主に儀式では取り入れられているわ。大地、風、雨、太陽とかに祈ってるみたい。神様でいうと村の儀式の名前にもなっているアッティスという死と再生の神様ね。

再生への儀式アッテストゥパン

死と再生の神アッティス

出典:wikipedia

そういえば【アッテストゥパン】て名前の儀式があったね。っていうか崖から飛び降りてたよね!あれは飛び降りれないよ普通・・・

あれはショッキングな映像だったわね。ホルガ村では72歳を迎えるとあの崖に立たされるのね。アッティスに祈り、飛び降りることで自分は死んでも新しくこの村に産まれる子供として再生すると信じられているようね。

即死できなかった人がぐしゃぐしゃになってて一回脳みそがフリーズしたよ・・・しかも楽にするために大槌で頭部を殴打してたし・・・

死にかけの飛び降りおじさんを見ていた村人みんながその人の代わりに痛みを共有するように叫びながら、もがき苦しんでるようなそぶりも異様だったわね・・・

ただ私はあそこで観客を置いてかないで引っ張っていくようなテンポ感を作った監督はすごいなと思ったわ!

流石3回観ただけあるね。1回目じゃそんな余裕なかったよー

そうそう、ところどころ思ったのは村人の雰囲気おかしかったよね?気さくな人は多いけど壁があるっていうか・・・

そこに愛はあるんかい?
出典:eiga.com

多分村の人々は村以外の部外者を人とは思っていないわ。

本当は村の子孫を繁栄させていくうえで近親交配を避けるために利用しているのよ。村人の特に女の子たちの顔がちょっと遺伝的なそれっぽかったわよね。村外の遺伝子がないと途中で登場する奇形児みたいな子が産まれちゃうからね。

主人公の女は村人になっちゃったっぽいけどあの後どうなるのかなー・・・

そっか、だから主人公カップルの男のほうが薬盛られて儀式みたいな神聖な雰囲気の中で村のおばさんたちに見守られながら村の女の子ともにゃもにゃしてたんだね。

あんなもにゃもにゃは趣味悪かったわね!しかも薬漬けで愛なんか無いじゃない!アンチキショー達は全く!

まぁあの村では普通のことなのかもね・・・もにゃもにゃに愛はいらないようね

村人たちは薬漬け?
出典: https://www.cinemacafe.net

村に入ったところから部外者を支配するために幻覚が見える飲み物をたくさん飲ませてたね。そのせいで主人公の一人のダニーは幻覚見てパニックになったりトラウマに苛まれてたりしててそれもスリラーの要素として際立ってたね。

ダニーは自分以外の家族がみんな死んで精神的に参っている状態の時に恋人のクリスチャンに気分転換にと誘われて村を訪れたのよね。災難というか、結果的に良かったのか神すらもわからないところだけど・・・

恐らくあの飲み物は村人たちをも洗脳するために常用しているようよ。

自分たちを!?どういうこと??

誰がそうしたのか元を辿ることはできないけど、場面場面で村人たちが自分たちの掟に戸惑う表情が描かれてる気がするの。例えばアッティストゥパンで飛ぶおじさんが「村人は再生するから飛ぶのを恐れない」って言われてるのに飛ぶのを少し躊躇っていたり・・・

確かにどんなに再生するって言われてもやっぱり死ぬのは怖いだろうね・・・

そういう感覚を麻痺させるために普段から飲んでいるようだったわね。

そこで監督が細部まで描いててすごいなー!と思った所があるんだけど、村に着いて初めて飲まされた主人公達とは違って普段から飲んでる村人たちの薬の効き目が薄いってところ!

個人差あるけど主人公たち(村出身のペレ以外)はガンガン朦朧としてるのに村人たちはなんか普通っぽかったね。

慣れてると効き目薄くなるのは処方薬とかと一緒なんだね

そういうところがミッドサマーの良いところだって思えるの!

ストーリーは残酷な故に無惨!って感じなのに面白ポイントが散りばめられていてウフフって笑えちゃうのよね!

(映画館の隣の席でそんな女性いたら本編より怖いだろうな・・・)

ホルガ村に行きましょう
© 2019 A24

ホルガ村みたいな異様な村に行くことになってしまった主人公達もかわいそうだったねー。

主人公たちを誘った同級生のペレと仲良くなってしまったのが運の尽きだったのね。ホルガ村を存続させていくために村の若人を村外に放って新たな遺伝子を連れてきてもらうなんて考えたものね。

ホルガ村は年齢によって役割が決められてたね。ちょうどペレは作中でいう巡礼の旅をする時期だったんだね。

そうそう、4つに分けられていて四季で表されていたわね。産まれてから18歳までが実りの春。この時期はよく食べてよく寝てよく遊びよく学ぶ、身体を成長させる時期ね。そのあと36歳までが巡礼の旅をする夏ね。この時期には村の外に出て有益なモノを村に持ち帰るようね。そして54歳までが労働の秋。食料も何もかも村の中で作っているから仕事もたくさんあって大変そうね。最後に72歳までが師となる冬。これが村民の最終到達地点ね。言い伝えを語り継いだり皆を先導する指導役に回るようね。

ペレは最初はただ単純に根は良いやつなんだと思ってたけど、完全に捧げものとして友人たちを村に連れてきたし、村の外に出て「ホルガ村ってなんかおかしいな・・・」って思わないほどズブズブにホルガ沼にハマっていたんだね!
麻里
麻里

上手いこと言うわね!ホルガ沼ってあなた・・・!(笑)

完全に洗脳というか教育というか・・・

巡礼の旅はその子の性格によって目的が変わるようだからペレは人を連れてくるのに適した性格で始めからそのために送り出されたのね。

雨肉
雨肉

そういえば村の医師は医者に向いた適性があったから医者になるために村外に行ったと言ってたね。

それを見抜く上の人間はすごいよなぁ。

俺の適性も教えてくれたらこんな閑古鳥が鳴くレンタルビデオ店なんかやってなかったのに・・・

麻里
麻里

あらダメよ。ここが無くなったら私の暇つぶしも無くなるじゃない!

それよりも、主人公カップルとその友人のマークの適性判断してもらったほうが良いわ!あの三人はストーリーが頭に入ってこなくなるほど酷かったわ!

雨肉
雨肉

(もう店閉めようかなぁ・・・)

確かにジョシュ以外の三人は旅の目的が微妙なまま来ちゃった感じだったね。

マークはもにゃもにゃばっか考えてて論外だし、ダニーは依存癖のメンヘラって感じだし、クリスチャンはなんにも考えてないし・・・大学生ってあんな感じなの?

麻里
麻里

それについては監督のアリ・アスターの趣向が関係してるみたい。

アリ・アスター監督の采配
filmarks.com
雨肉
雨肉

趣向?ドSとかそういうこと?

麻里
麻里

いや、ちょっとそこまでは知らないけど、この映画を作るちょっと前に別れた彼女に映画の中で復讐しようと考えてたということを公言してるわ。

雨肉
雨肉

アララ・・・(笑)

麻里
麻里

あとは前作のヘレディタリー/継承の時でもそうだったけどキリスト教に対して否定的なシーンを出す傾向があるのよね。これもアリ・アスターの趣向だと思われるわ。それがクリスチャンという名前でクズ的な男を登場させたところに表れてるわね。

雨肉
雨肉

なんか、皮肉の表現の仕方がオシャレさんがやる「さりげなく挿し色をワンポイント入れてみましたー」的に感じてしまうなー

麻里
麻里

は?ちょっと何言ってるかわからないけど、そこもアリ・アスターなりの遊び心というかアイデンティティなのね。

雨肉
雨肉

そういうことが言いたかったんだよ・・・

そろそろお時間です・・・
麻里
麻里

それじゃあ店長まとめてちょうだい。

雨肉
雨肉

(麻里クンが圧倒的に解説してたのに・・・)

 まぁ結論としては怖かったです。なんかお化けとかの怖さじゃない、同じ人間なのに環境でこう変わるのかという異質に見る怖さがあったね。

 

本作はグロテスク要素を控え目にしていて、人が殺されるシーン等がある程度カットされていて、苦手な方もストーリーを追いやすいです。(と言ってもショッキングな映像は結構あるので怖がりさんは安心なさらずに。)

 

フォークホラーにありがちな普通の女性を主人公にするのではなく、精神的に参ってしまっている女性を主人公に置き色々な事に巻き込まれるも、最終的に自己の精神的な支えを村の中に見つけるような所も新しさを感じました。

 

見終わった後は「お、おめでとう…ハァ…(謎のあきらめ感)」みたいな気持ちになり、席を立つときにはどっと疲れを感じました。

 

内容は(特にホルガ村には)歴史的背景が盛り込んでいますが、気にしなくても楽しめるくらいスリルと監督の遊び心が感じられる映画でした。時間軸が一つでストーリ的にはスッキリ終わったはずなのに過程段階で相当なダメージを受けたので、もやもやもやっとしました・・・(笑)

麻里
麻里

ホラーが得意な方は二回以上見るとより楽しめるわね。

雨肉
雨肉

もう1回頑張って観ようかな・・・

それではまたー。

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